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(b)格子生成法改良 図5.1.4.1
実用船型では、船首尾バルブ等の存在のため船首尾線にfitした単純な格子では、形状表現が困難なことが多い。そこで、船体表面格子を船首尾バルブや船尾オーバーハング部を独立したブロックで表せるマルチブロック構成とすることにより、実用船型に対応した高い形状表現を可能にした。

 

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図5.1.4.1 マルチブロック格子による船首尾バルブ表現

 

(c)NSコード改良
ロハストネス向上のためのアルゴリズムの改良や風洞実験との対応をとるためのblockage影響の考慮など、NSコードの改良を計った。
(d)設計への応用を考慮したPost処理法の研究
粘性流場計算法を船舶設計へ有効に活用するために、出力すべき設計パラメータの種類、表現形式、後処理法、評価法など利用技術を研究し、最終計算法へ組み込んだ。この出力データから抵抗成分の分布や増加が顕著となる領域が分かり、船型改良の指針を得る「流場解析的船型計画法」の構想に沿った詳細情報が得られる。
(2)適応性検討
(a)SR196A/B/C船型(船尾肋骨線形状シリーズ:B,A,Cの順にV→Uに変化)
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表5.1.4.1 計算条件

 

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〈乱流モデルの妥当性〉
乱流モデル改良前後の伴流分布の計算結果と実験結果の比較を図5.1.4.2に示す。オリジナルのBLモデルでは実験結果に表れる船尾縦渦に起因する伴流分布のHook状くびれが全く表現できなかったが、乱流モデルの改良(BL(CF+PG)モデル)により船尾縦渦が強くなり、伴流分布の形状が実験結果にかなり良く一致する様になった。船体周囲流場全体の推定精度が向上したことを示す。

 

 

 

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